グローバルCOEシンポジウム "Sensing, Signaling and Cell Adaptation" 開催報告
グローバルCOEプログラム活動の一環として、第5回国際シンポジウム "Sensing, Signaling and Cell Adaptation" が、今回奈良で開かれた第3回ISPC-NARA2010 (International Symposium on Protein Community)との共催のもとに、平成22年9月11日（土）にバイオサイエンス研究科大講義室において開催されました。
動植物及び微生物の細胞は常に変化する環境にさらされていますが、環境の感知、および情報伝達といった手段を用いて適応しています。このシンポジウムは、バイオサイエンス研究科の河野憲二教授と都留秋雄助教がオーガナイザーを務め、この精妙で複雑なメカニズムをよりよく理解することを目的に、 米国NIHのRamanujan Hegde博士、UCSFのPeter Walter教授、そして独国ハイデルベルグ大のBernd Bukau教授に加え、本研究科の6名の若手研究者・学生よる最新の研究成果が発表されました。内容は、小胞体ストレス応答、細胞分化、生体防御機構等と多岐にわたり、微生物・動植物の適応戦略の多様性を反映したものとなりました。当日は土曜日であったにもかかわらず142名が参加し、研究分野を超えた活発な討論が行なわれました。討論はセッション時のみならず、コーヒーブレイクの際にも随所で行なわれていました。また、終了後に行なわれた懇親会では、学生が著名な研究者との交流を通して、知識のみならず、研究活動のベースとなっている彼らの人間性や哲学も垣間見られたのではないかと思います。
以下、奈良でのシンポジウム終了後に３人のゲストスピーカーから私宛（河野）にきたメールの一部を紹介したいと思います。
Dr. Ramanujan Hegde（写真右下）:
We very much enjoyed the visit to Japan. I especially liked the two meetings and it was my pleasure to interact with my junior colleagues and trainees. I am very happy to hear that they were encouraged by our participation. -----
All the best,
Manu
Dr. Bernd Bukau（写真右上）:
I would like to thank you again, for having invited me to participate at the
two conferences in Nara, which I enjoyed tremendously. The conferences were of highest quality and were stimulating. I received a number of important ideas for my own research and therefore I am happy to have participated. -------
All the best,
Bernd
Dr. Peter Walter:（写真中央下）
Your symposium was a great success, and I am honored having been part of it. There are many wonderful things going on -----
Many, many thanks again!
Best wishes,
Peter
（文責：都留秋雄、河野憲二）