リーダー挨拶
世界へはばたけ、NAISTバイオ!
グローバルCOEの構想をワーキンググループとして考え始めた2006年9月と現在(2007年11月)を比較すると、我々の地球環境の悪化に対する関心と危機感は飛躍的に増大しました。こうした中で、「生物の環境適応と生存の戦略」をメインテーマとした我々の提案が、グローバルCOE生命科学分野の13拠点のひとつとして選択されたことは、こうした世界の流れがひとつの要因であると考えています。ではNAIST バイオはCOEで何をやるのか?それは3つのキーワードでまとまります。1.地球環境の改善に貢献する研究の促進、2.実質的な国際交流の実現、3.世界レベルで活躍するバイオ研究者の輩出。まず地球環境の問題については、細胞、個体、発生過程といった3段階での生物の環境適応を解析し、生物が持っている生存能力の全体像を理解してゆきたいと考えています。それと同時に、生物をいかに有効に利用し、地球環境の問題解決のための方策を考えてゆくか、が大事になってきます。強い国際連携の実現のためにはこれまでの交流をさらに一歩進め、日常的な深い交流を行う必要があります。そのために、中国科学院遺伝学発生生物学研究所およびカリフォルニア大学デービス校との密接な交流を図っていきます。バイオ研究者の養成については、国際交流の中からグローバルな視点を持った研究者が出てきて世界で活躍してゆくことを願っています。この貴重なグローバルCOEプログラムの進展の中で個々の参加者が大きく飛躍することを期待します。
NAISTバイオ グローバルCOE 拠点リーダー
島本 功