トピックス

グローバルCOE国際動物科学シンポジウム開催報告

平成19年度グローバルCOE プログラムにバイオサイエンス研究科の「フロンティア生命科学グローバルプログラム」が採択され、その活動の一環として第2回グローバルCOE国際シンポジウムが、奈良県新公会堂において2008年1月15-16日に開催されました。

本学バイオサイエンス研究科の高橋淑子教授と中島欽一教授がオーガナイザーを務めたこのシンポジウムでは、「Developmental Biology 発生 分化 再生」の題が示すように、動物の生命科学分野の中でも特に発生、分化、再生がテーマとして扱われました。これは本研究科グローバルCOEプログラムの目標の1つである「環境適応と生存の戦略としての発生・分化の解析と統合」の意図に沿うものです。海外から5名及び国内から15名(うち本研究科の研究者5名)のいずれも世界トップレベルの研究者が最新の研究成果を発表しました。マウス、ニワトリ、カエル、メダカ、ショウジョウバエといったモデル動物からプラナリア、クラゲといったある意味特殊な研究材料を用いての細胞分化、形態形成、転写調節さらには進化と多岐にわたった研究内容が紹介されました。いずれも独自の視点から鋭い切り口で注目する現象に迫る研究であり、研究哲学までが垣間見えるすばらしい発表でした。

両日合わせてのべ230人を超えた参加者からの活発な質疑が展開したため、シンポジウムはさらに盛り上がりをみせました。また、発表が英語であったにもかかわらず、特に本学学生から数多くの質問が飛び出したことは、本学の英語教育および科学教育が奏功している証となりました。そして初日夜の懇親会では、研究者と学生が国を超えた交流を深めることができました。この機会は今後、国の内外を問わない新しい研究協力の萌芽となるはずです。

国際シンポジウムの様子(写真)

グローバルCOE トップページに戻る