サマーキャンプの開催報告(2010.8.25-27)
8月25日~27日 の2泊3日の日程で淡路夢舞台国際会議場において、博士後期課程学生66名と進学予定の博士前期課程学生25名、教員・研究員58名ほか、総勢178名が研究発表と議論を中心とした合宿研修を行いました。
サマーキャンプは今回で第6回目となりますが、今年も口頭・ポスター発表者全員が英語で発表を行いました。これは、グローバルCOEプログラムの一環として、学生が国際的な場で研究発表する能力を養うことを一つの目標としたものです。また、フロンティア生命科学に関わる多様な研究分野の相互理解を深めるために、バイオサイエンス研究科だけでなく情報科学研究科・情報生命科学専攻、長浜バイオ大学バイオサイエンス研究科からも学生と教員が参加し、例年以上に熱心な議論が交わされました。
初日は、例年通り昼前に国際会議場に到着し、午後からセッションをスタートしました。今回はD2学生の口頭発表を二会場に分けたパラレルセッションとなりました。夜のポスターセッションではM2からD2までのすべての学生がポスター発表を行い、教員も交えて至る所で活発な議論が行われました。2日目もD2学生による口頭発表が行われ、2日目の夜と3日目の午前にはポスター発表が続けられました。今年は二会場に分かれたため各会場とも聴衆の数は減ったものの、昨年以上に英語での質疑が活発に行われ、盛り上がりを見せました。
バイオサイエンス研究科では「魅力ある大学院教育」イニシアチブの事業の一環として5年前からUC Davisでの英語・研究研修や、同校から招聘した教員による英語での集中講義を行っています。また、今年も口頭発表をしたD2学生全員が7月~8月に英語教育担当のスミス教授による個人指導を2回ずつ(学生によっては3回以上)受けました。今回はこのような入念な事前準備も功を奏して、教職員だけでなく外部評価委員からも高い評価を得ました。これまでの教育効果が学生の意識の中で蓄積し、研究発表に向けての準備の中でも現れてきたものと喜んでいます。
初日のトップバッターと3日目の午前には3名の助教の講演もありましたが、すべて英語でのレクチャーで議論も活発に行われたので、さながら海外の国際学会に参加しているようなセッションとなりました。また教員にとっては、研究科全体での大学院教育を俯瞰しながら、それぞれの講座での研究指導を熟考する絶好の機会となりました。3日目の午後は、スミス教授によるD2学生の紹介を筆頭として、外部評価委員として参加して下さったUC Davisの塩崎一博先生、中国科学院のYongbiao Xue先生、京都大学の河内孝之先生、長浜バイオ大学の三輪正直先生に講評を頂きました。4名の先生とも、英語の発表については練習の成果がよく出ており、研究に取り組む姿勢や質問やコメントも非常に活発であった、と評価して下さいました。その後、真木研究科長の閉会の言葉で締めくくり、国際会議場を後にしました。すべてのセッションを英語で開催するサマーキャンプはこれで4回目となり、GCOEの教育支援プロジェクトの中心的イベントとして定着してきました。今年度は11月に開催する国際学生ワークショップにもD2学生の参加が計画されており、さらなる教育効果が期待されています。