サマーキャンプの開催報告(2009.8.26-28)
8月26日-28日 の2泊3日の日程で淡路夢舞台国際会議場において、博士後期課程学生86名と進学予定の博士前期課程学生24名、教員61名ほか、総勢205名が研究発表と議論を中心とした合宿研修を行いました。
サマーキャンプは今回で第5回目となりますが、今年も口頭・ポスター発表者全員が英語で発表を行うというやり方で開催しました。これは、グローバルCOEプログラムの一環として、学生が国際的な場で研究発表する能力を養うことを一つの目標としたものです。また、フロンティア生命科学に関わる多様な研究分野の相互理解を深めるために、バイオサイエンス研究科だけでなく情報科学研究科・情報生命科学専攻からも学生と教員が参加し、熱心な議論が交わされました。
初日は昼前に国際会議場に到着して、午後からD2学生による口頭発表のセッションをスタートしました。夜のポスターセッションではすべての博士後期課程学生が英語のポスター発表を行い、教員も交えて至る所で活発な議論が行われました。2日目の午前と午後もD2学生による口頭発表が行われ、2日目の夜と3日目の午前にはポスター発表が続けられました。今年は昨年以上に英語での質疑が活発に行われ、時間が足りずに質問を全部受けつけることができない発表も数多く見受けられました。バイオサイエンス研究科では「魅力ある大学院教育」イニシアチブの事業の一環として4年前からUC Davisでの英語・研究研修や、同校から招聘した教員による英語での集中講義を行っています。また、口頭発表をしたD2学生全員が8月中に英語教員による個人指導を2回ずつ受けました。今回は自主的に練習して本番で見事な発表に結びつけた学生も多くいたようで、これまでの教育効果が学生の意識の中で蓄積し、研究発表に向けての準備の中でも現れてきたものと喜んでいます。今年はGCOE国際リサーチフェローおよび自らポスター発表を申し出たM2学生も数名発表し、他の参加者にとっても非常に良い刺激となりました。
2日目の午後には、UC Davisの塩崎 一裕先生の招待講演がありました。その他にも3名のGCOE特任准教授と2名の助教の講演もありましたが、すべて英語でのレクチャーで議論も活発に行われたので、さながら海外の国際学会に参加しているようなセッションとなりました。また教員にとっては、研究科全体での大学院教育を俯瞰しながら、それぞれの講座での研究指導を熟考する絶好の機会となりました。3日目の午後は、外部評価委員として参加して下さったUC Davisの井上健太郎先生、中国科学院のXiangdong Fu先生、京都大学の河内孝之先生、東京大学の西頭英起先生に講評を頂きました。4名の先生とも、英語の発表については練習の成果がよく出ていた学生が多く、質問やコメントも非常に活発であった、と評価して下さいました。その後、真木研究科長の閉会の言葉で締めくくり、国際会議場を後にしました。すべてのセッションを英語で開催するサマーキャンプはこれで3回目となり、GCOEの教育支援プロジェクトの中心的イベントして定着してきました。今後はさらに内容を充実させ、国際学生ワークショップ等との連携も深めていきたいと考えています。