サマーキャンプの開催報告(2007.9.10-12)
平成19年9月10日 - 12日 の2泊3日の日程で、淡路島夢舞台国際会議場と隣接する宿泊施設を会場に、博士後期課程学生73名と教員55名が研究発表と討議を中心とした合宿研修を行いました。
第3回目となる今回のサマーキャンプでは、全員が英語で発表するという大きな目標を掲げました。 これは、今年度から始まったグローバルCOEプログラムの一貫として、学生が国際的な場で発表する能力を養うことを一つの目標としたものです。 また、フロンティア生命科学に関わる多様な研究分野の相互理解を深めるために、バイオサイエンス研究科だけでなく、情報科学研究科・情報生命科学専攻からも多くの学生と教員が参加しました。
初日は昼前に国際会議場に到着して、午後のプレナリーセッションをメインホールで行いました。 D2学生が口頭発表しましたが、全員英語であるにも関わらずスムーズな発表で、学生の間で多くの質疑が行われました。 夜のポスターセッションではすべての学生が英語のポスター発表を行い、教員も交えて至る所で活発な議論が行われました。 2日目の午前中は、2会場に分かれて総計18名のD3学生による口頭発表が行われ、午後と夜はD2学生による口頭発表と全学生によるポスター発表が1日目と同様に行われました。 英語による発表は多くの学生にとって初めての経験であったにも関わらず、わかりやすい発表が多く、内容に踏み込んだ質問も数多く飛び出しました。 バイオサイエンス研究科の「魅力ある大学院教育」イニシアチブの一環として2年前から取り組んでいるUC Davisでの英語・研究研修や同校から招聘した米国人教員による集中講義の教育効果が早くも現れたものと教員一同大いに驚きました。
3日目は、午前中にUC Davisの井上健太郎先生と3名の助教・准教授の講演がありました。 いずれも英語でのレクチャーだったので、3日間を通じて英語による研究の世界にどっぷりと浸かりました。 教員にとっては、研究科全体での大学院教育を俯瞰しながら、それぞれの講座での研究指導を点検する絶好の機会となりました。 3日目の午後は、井上先生に加えて、外部評価委員として参加して下さった吉川寛名誉教授と名古屋大教授の貝淵弘三先生に講評を頂きました。 3名の先生とも、英語の発表については練習の成果がよく出ており、質問やコメントもレベルが高い内容であった、と評価して下さいました。 その後、河野研究科長の閉会の言葉で締めくくり、国際会議場を後にしました。 3日間の全てのセッションにおいて、参加者が活発に議論を行い、研究を通じた実り多い交流の場になりました。